人はすべからく移動する自由、権利を所持している。 生きるということは動く、すなわち移動することであり、移動しながら日々の暮らしを営んでいる。
人は自らの事情、実情に合わせた移動手段を選択し、明日への展望を切り拓いていく。 移動することは生活の糧であり、健康の源である。 心身のバランスは移動することで保たれるはずだ。
であれば移動手段、とりわけ電動車いす·電動カートは可能な限り上質な製品を選択したい。 安全・安心の装備はもとより、快適な暮らしを支えてくれる高機能·高品質の乗り物を確保したいものだ。 安全で快適な移動手段を確保するためならば、 少々の無理と背伸びは許されるに違いない。 移動することは人間の本質に根ざす行為であり、生きる糧でもあるからだ。
気持ちよく、快適に移動したい。日々の暮らしに潤いを求めたい。 天気が良い日には屋外で清風を感じ、自由・気ままな散策を楽しみたい。 そうした想いは万人に共通のものだろう。 性別、年齢を問わず、健常者、身障者にかかわらず人は自由闊達な移動を求め、明日への希望を見出していく。
2月末、駆け足ではあったが中国の電動車いす·電動カートの有力メーカーを訪問した。 スケール感に満ちた生産工場。自在な発想を注入した新製品。 向上心旺盛な経営者──。電動車いす·電動カートの可能性に触れた取材であった。
(本誌・高木賢)
100年に1度の大変革期。モビリティ、自動車業界はまさに激変の時代に突入した。 AI·IoTとの連動が強化·拡充される中、乗り物、移動手段の進化はめざましく、 インフラを含めた世界の交通システムは新たな次元に踏み込んだことは間違いない。
世界のモビリティ業界はどう動き、どこに向かっていくのか。 次世代の移動手段はどのようなシステムで展開されていくのか。 日本の交通社会、まちづくりはいかにあるべきか──。
本誌では日本が描くべきモビリティグランドビジョンを考察すべく、 カーエレクトロニクスエンジニアとしてクルマづくりの最前線でキャリアを積み上げてきた寺谷達夫氏に 集中連載原稿「モビリティ新時代への提言:大変革期を迎える自動車業界の昨日·今日·明日」 を執筆していただくことにした。
実体験をベースに日本、そして世界のモビリティ業界を展望する本連載原稿は強烈な迫力を持って読者の胸に迫っていくはずだ。 本号を皮切りに必読の骨太メッセージとしてお届けしたい。
(本文は雑誌に掲載)
サラエボ、カルガリー、アルベールビル、リレハンメル、ソウル、バルセロナ、アトランタ──。 冬季、夏季合わせて7回のオリンピックに出場し、 1992年アルベールビル冬季大会では女子1500mで見事銅メダルを奪取した橋本聖子参議院議員。 スピードスケートと自転車トラック競技の二刀流を貫いたスーパーアスリートは1995年に参議院議員に初当選、三刀流の離れ業も実践した。
現在は日本自転車競技連盟会長として自転車競技の普及と競技力の向上に尽力する一方、 昨年、二階俊博前会長の後を継いで自転車活用推進議員連盟会長に就任、自転車を活用したまちづくりに注力中。 世界と戦ったアスリート魂は健在だ。
「自転車を含めたモビリティ連係によるまちづくりを進めていきたい」。 スーパーオリンピアン·橋本議員の活躍に期待したい。
(聞き手:本誌·高木賢 カメラ:高橋秀明)
「BICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2025〜自転車·電動モビリティまちづくり博〜」が 6月11日(水)·12日(木)の両日、東京都新宿区西新宿の新宿住友ビル三角広場(屋内イベント空間)で開催される。
会場にはモビリティ変革の時代を反映した 先進機能搭載のEV(電気自動車)、電気バス、電動バイク、電動車いす、電動カート、電動アシスト自転車など 多彩な乗り物、電動モビリティ、及びEV充放電機器·システム、駐輪·駐車場関連機器、パーツ·用品が大集結。 新たな移動·交通システムの創造へ向けてエキサイティングな提示·提案を展開する。
今年は本展示会の10周年メモリアルイヤ──。 例年にも増して注目の新商品が会場をにぎわし、未来志向のまちづくり展望に拍車がかかる。
(本文は雑誌に掲載)
ニッタタイヤ
自動車用タイヤ·ホイールの卸売·小売り、自動車用品の販売に注力する ニッタタイヤ(本社·群馬県太田市、代表取締役·須藤剛志)は、 このほどモバイルタイヤチェンジャーシステムを搭載した出張整備車両を開発した。
車載用として専用設計された「e-CUBE」をフィアットデュカトの車内に、 タイヤ交換サービスに必要な設備やツールがワンパッケージとして搭載されている。
モバイルタイヤチェンジャーシステムには、 自動車用タイヤ·ホイールに特化したビジネスに注力するニッタタイヤならではの知見と実戦的なテクノロジーが注入されており、 注目される。
(本文は雑誌に掲載)