SPORTS CYCLE JAPAN
国内自転車競技 Road Race / MTB
新城幸也の世界選9位・ジロ・デ・イタリア第5ステージ3位、畑中勇介のジャパンカップ3位、山本幸平の世界選28位など日本の自転車競技界にとって2010年は確たる実績を勝ち得たシーズンとなった。新城、畑中、山本らの活躍は彼らの個人的な資質と努力によるところが大きいのは間違いないが、同時に彼らの実績は日本自転車競技界全体の基盤の中で達成されたものとも言えるだろう。
が、しかし、だ。新城らが残した2010年の成果はほんの通過点でしかないはずで、それは誰よりも彼ら自身が認識しているに違いない。日本の自転車競技界は世界と伍して戦うだけの力を培っていけるのか? 今年はさらなる躍進が期待できるのか? そのための基盤を構築していけるのか?
日本自転車競技界は2011年を新たなる発展へのスタートの年と位置づけるべきだろう。世界を見据えた志にタブーはない。燃えるようなチャレンジ精神を備えた器の中からこそ世界を瞠目させる有力選手が輩出する。
本誌は2011年のレースシーンを徹底取材し、選手・指導者達の動向をしっかりと見極めて検証を重ねていく。