巻頭提言
進化するエレクトリックパワー。
モビリティ変革のムーブメントは、さらに加速していく。

 IT・AI、電動、自動化、コネクテッド、シェアリング、MaaS、モビリティミックス、モビリティブレンド······。 我々を取り巻く乗り物、交通社会は次世代のライフスタイルを想定して着実に進化を続けている。 最新テクノロジーの導入、技術革新をベースとしたモビリティ変革のムーブメントは、さらに加速していくに違いない。

 脱ガソリン、エレクトリックモービルへの移行は、 地球環境の保持という不可避の大義を背景として後戻りすることはないだろう。 移動システム、交通システムの変革は歴史の必然であり、より安全で利便性の高い、 機能的な移動手段を求めていくのは人類が健康的に生き抜いていくための絶対条件だ。 まして日本のような人口減少に歯止めがかからない国にとっては、 新たなモビリティサービスの新スタイルを構築していくことは待ったなしの課題である。 自動運転、自動配送システムの導入も近い将来、実証段階の枠組みを超えて段階的に本格導入への舵を切っていくことになるはずだ。

 ともかくも既存の公共交通サービスとニューモビリティサービスが競合、融合していく中で 我々は新たな交通システムを受け入れ、享受していくことになるのだろう。 モビリティ変革の足音は日増しに高まり、着実に現実化の動きを強めている。

 5月12・13日に東京・西新宿で開催される「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2023」は、 エレクトリックモビリティを主軸とした次世代まちづくりへの提案が展開される展示イベントである。 来場者は移動システムの現在地とともに新時代の息吹を実感することになるはずだ。

(本誌・高木賢)


 BICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023
乗り物変革期を象徴するエキサイティングショー!
巨大ビジネスシティ・西新宿の全天候型快適イベント空間に話題の電動モビリティ集結!

 「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2023 ~自転車・電動モビリティまちづくり博~ in 新宿住友ビル 三角広場」が 5月12日(金)・13日(土)の両日、東京都新宿区西新宿の新宿住友ビル 三角広場で開催される。

 全天候型快適イベント空間で実施される“ニューエキスポ”は、 新時代のモビリティ、移動システム、まちづくりを展望する 未来志向のエキサイティングな展示イベントだ。


 SPECIAL INTERVIEW
名古屋大学未来社会創造機構 モビリティ社会研究所
森川高行教授に聞く(PART2)

 「EV シフト、そして自動運転の本格普及を推進していくには技術的課題とともに総合的なモビリティ管理など 制度的な整備、道路備の財源の確保が不可欠です」

 前号に引き続き、名古屋大学未来社会創造機構・モビリティ社会研究所の森川高行教授のインタビュー記事をお届けする。 同教授の持論はさまざまな移動手段を有機的につなげて、より機能的な移動システムを構築するという モビリティブレンド構想だ。 既存の交通事業者の壁を乗り越え、 便利で機能的な次世代交通システムの構築を提案する森川理論は日本の交通事情を汲み上げた実践的な示唆に富むものだ。

(インタビュアー:元名古屋大学総長参与・片岡大造氏)


 シリーズ企画 進化・変革への道 駐輪場の利用料金を考える
多様化するライフスタイル。駐輪場に対するニーズは広がりを見せている。
駐輪場改革の1丁目1番地は利用料金に対する真摯な考察だ!

予約不要、スマホ決済の「Smart Park System」

 「みんちゅうSHARE-LIN」など斬新な事業展開で知られるアイキューソフィア(本社・東京都新宿区、代表取締役社長・中野里美)は、 このほど世界初となるスマートフォン決済型の新型駐輪システム「Smart e-cycle」を開発した。 ユーザーの利便性を高め、「みんちゅうSHARE-LIN」の登録者を拡充する目的でスタートする「Smart e-cycle」は、 新システムの「Smart Park System」を活用した新型駐輪システムだ。

 「Smart e-cycle」は次世代型の小規模分散型駐輪場で、予約は一切不要。 立地条件に適合した利用時間や料金を自在に設定することが可能なので、 「みんちゅうSHARE-LIN」で求められてきた予約以外の駐輪場利用者を登録者として囲い込みをはかることができる。 予約型駐輪場を利用する人の利用率が高い駐輪場運営が可能だ。

 高橋麻里子取締役、原有里奈まちづくり推進室執行役員に注目の「Smart Park System」、 及び「Smart e-cycle」についてインタビューした。


 シリーズ企画 モビリティ新世紀!
乗り物新時代・ビジネスシーンの
“今”を追う。

 時代が猛スピードで変化していく中、各種乗り物の機能は日々進化を遂げ、 移動手段にもさまざまな形態が創出しています。

 脱ガソリンの潮流はいよいよ本格化しており、 パーソナルモビリティはこぞって電動化への道をひた走りはじめました。

 乗り物新時代を迎えた今、「Mobility Life」は自転車のみならず、 EVをはじめとするさまざまな乗り物の最新情報を取り上げ、 新たなモビリティが生み出すまちづくりの実態を追っていきます。 モビリティ新世紀におけるビジネスシーンの“今”に迫ります。


 特集 ev-enters
世界初となるフィリピン製EVミニバス「SB」

「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2023 ~自転車・電動モビリティまちづくり博~」で注目の日本初公開!

文・写真 沖一幸

 スイスの高機能電動三輪車「KYBURZ(キーバス)」の日本総代理店として知られるev-enters(イベンタス、本社・岐阜県山県市)。 同社は果敢な攻めの姿勢を身上とする事業展開で知られ、急速に支持者の輪を広げている。 取り扱う商材も個性が光るEVを主軸として訴求力が高いモデルをラインアップしている。

 今回、取り上げさせていただいたアセンブルポイント社のEVミニバス「SB」もeventers社の代表的な商材で、注目される車両だ。



最新号コンテンツ
巻頭提言
進化するエレクトリックパワー。
モビリティ変革のムーブメントは、さらに加速していく。
BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2023
乗り物変革期を象徴するエキサイティングショー!
5月12日(金)・13日(土)、新宿住友ビル三角広場で開催!
・会場マップ
・特設ステージスケジュール
SPECIAL INTERVIEW

名古屋大学未来社会創造機構 モビリティ社会研究所

森川高行教授に聞く(PART2)

「既存の交通手段に新たな交通手段をミックスして移動システムを進化させていくのがモビリティブレンド構想です」
シリーズ企画 進化・変革への道
駐輪場の利用料金を考える。─③

アイキューソフィア

 取締役・高橋麻里子/まちづくり推進室執行役員・原有里奈
シリーズ企画 モビリティ新世紀!
自乗り物新時代・ビジネスシーンの“今”を追う。

三菱自動車工業/OSS/アパテックモーターズ/HW ELECTRO/ENEOS/HAYABUSA DX GOGO/はやぶさ・ホールディングス/Terra Motors/日本フォームサービス/テムザック/日東工業/ 日本パレード/コールドストレージ・ジャパン/椿本チエイン/東 亜道路工業/日立チャネルソリューションズ/大日産業/オリジン

特集 ev-enters(イベンタス)
世界初となるフィリピン製ミニバス「SB」(Smart Bus) BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2023で日本初公開!
特報:2023台北国際自転車展
“復活”への躍動 850社が出展、350ブースで新製品を提示

新連載
GOOD CYCLE JAPAN 〜自転車って「いいね!」〜
金籠史彦 国土交通省道路局参事官(自転車活用推進本部事務局次長)
まちづくりGP2022 2022アクティブモビリティタウンGP受賞事例発表
優秀賞・新居浜市、アイデア賞・茅ヶ崎市
連載・読み物・情報
  • バイシクルシティ・ニッポンを目指して
                    片岡 大造
  • 自転車を眼鏡にして世の中を見る 小林 成基
  • 晴走雨読 疋田 智
  • 日米欧の自転車政策概論 古倉 宗治
  • ニッポンの自転車、ココが足りない 内海 潤
  • 自由平原 高木 啓司
  • 提言24時 前野 博司
  • 新・こちらドクターカー 富和 清訓
  • 自転車ヒストリア 谷田 貝一男
  • EV文化論 沖 一幸
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