およそ世の中の動き、流れというものは一度加速すると一気に勢いを増し、 予測を超えて驚異的な速度と広がりを持ちはじめてしまうことが多々あるものだ。 そうした動きに理があり、説得力があり、共感を得る大義があれば、 それまで眠っていた潜在的なパワーも加わって圧倒的な大河となり、 世の中を席巻していくに違いない。
人類の歴史とはそうした思考と行動を繰り返しながら進んできたと言えるはずだ。 試行錯誤に直面しながらも、そこに進化の糸口を発見し、 未来への扉を開いてきたとも言えるだろう。電動モビリティ──。電気自動車、電動二輪・三輪車、そして電動アシスト自転車。 すなわち電気仕掛けで動かすこれらの次世代型モビリティは新時代を担う乗り物であり、 我々の移動手段、物流、ライフスタイルに変化をもたらす大河であり、移動革命の産物だ。
電動モビリティには大義、正義がある。それは言うまでもなく 脱炭素、脱ガソリン、カーボンニュートラルだ。 限りある地球の資源を温存し、地球環境に優しい乗り物として 電動モビリティに支持が集まるのは至極当然のことだろう。 付け加えれば電動アシスト自転車には健康志向という切り口も備わっている。
本号は期せずして電動モビリティ情報のオンパレードになった。 EVインフラ、超小型BEV、自動運転バス、電動キックボード、自動運転ロボット、 電動アシスト自転車······。本号の誌面が時代の動きの一端はとらえたのではないかと 自負している次第である。
IT、AIを駆使したテクノロジーは想像以上のスピードで進化している。 今後、パーソナルモビリティは電動という先端技術の共通項でつながり、 コネクテッドし、まちづくりの中でさらに進化していくはずだ。
我々は今、モビリティ革命の真っ只中にいると言えるだろう。
(本誌・高木賢)
脱炭素、脱ガソリン、加速するEVシフト。時代は電気自動車の本格普及へと大きく舵を切りつつある。 モビリティ変革の波は予想以上に早く、大きなうねりとなって我々の生活の中に到来することになりそうだ。
電気自動車へのシフトは2030年に向けて本格化していくことは間違いないが、 加速度的にヒートアップしているのがEV充電インフラの業界だ。 マンション、戸建て住宅、商業施設、公共施設の駐車場、コインパーキングにおけるEV充電設備のシェア争いは 全国レベルの闘いがスタートしているのだ。先手必勝。熾烈なる先陣争い。先を見越して有効果敢な手を打ち出していくことは 勝利への鉄則だ。それがビジネスの世界というものだろう。
活気づくEV充電インフラ整備の動きに焦点を合わせ、本誌では「特集・駐車場のEVシフト」を企画した。
EV・電気自動車の本格普及は、充電インフラが整備されてこそ成立するのは理の当然だろう。 家庭での基礎充電・普通充電、訪問先での目的地充電、旅先での急速充電──。 充電設備の種類、内容は違えど電気自動車を動かすバックボーンとなるのは充電器だ。 充電インフラの基盤構築がEV普及の命運を握っていることは間違いない。
ライジング出版は「2022モビリティタウンGP」(ACTIVE MOBILITYTOWN OF THE YEAR) を実施いたします。同企画は自転車・各種モビリティを活用した機能的、健康的なまちづくりのコンテストです。
応募対象は2021年1月1日~2022年12月31日の期間内に日本国内で整備された モビリティ関連施設(駐輪場、駐車場、道路、広場、商店街など)の事例、及び製品、システムなどで、 まちづくりを共通コンセプトにしております(今回はコロナ禍に配慮し、応募資格を2年間の事例といたします)。
ご応募いただいた作品の中からアクティブモビリティタウンGPグランプリ大賞を1点、優秀賞、特別賞を数点選出させていただきます。
グランプリ表彰の選出方法は選考委員 (古倉宗治、小林成基、片岡大造、亘理章、内海潤、疋田智、遠藤まさ子の7氏)の合議によるもので、 2023年2月末日までに表彰対象作品を決定し、同年5月12日(金)・13日(土)の両日に 東京・西新宿の新宿住友ビル三角広場で開催する「BICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023」の特設ステージで表彰式を実施いたします。
応募期間は2023年2月10日までとさせていただきます。応募ご希望の方は写真画像と物件、製品、システム等の内容を明記した資料を 本誌編集部に郵送もしくはメールで送付してください。
応募先: 東京都千代田区神田三崎町2-14-6会沢ビル3階
株式会社ライジング出版編集部
椿本チェイン/日東工業/Terra Motors/東京ガス/
エコロシティ/ユビ電/Bell Energy/日本充電インフラ/プラゴ
トヨタ車体/アーキエムズ/茨城県境町/BOLDLY/ BRJ/Doog/サイクルヨーロッパ/林テレンプ
ジック/玉野競輪場
丸石サイクル/SWIFT HORSE /大日産業
小林成基(NPO自転車活用推進研究会理事長)
疋田智(ジャーナリスト)
富和請訓(医学博士・スポーツドクター)
内海潤(NPO自転車活用推進研究会事務局長)
司会 遠藤まさ子