日本自転車競技界に出現した期待の超新星
梶原悠未
筑波大学附属坂戸高校3年

2015年は女子ジュニアアジア選で金5、女子ジュニア世界選ポイントレースで銀、女子ジュニア世界選ロードで4位の大活躍着
 日本自転車競技界にとって、2020年東京オリンピックは何としてでも結果を出さなければならない宿命的なビッグイベントだろう。結果とはすなわちメダル奪取であり、しかも表彰台の中央に立つことこそ不退転の目標だ。“世界”の壁は厚く、そして高い。しかし、諦めたらすべてはジ・エンド。2016年リオを経て、2020年東京までに強力なメダル候補選手を育成することが日本自転車競技界に課された絶対的命題だ。
 そうした状況下、2020年東京オリンピックへ向けて待望久しい超新星が出現した。梶原悠未だ。2015年のアジア選手権女子ジュニア5冠、世界選女子ジュニアポイントレース銀メダル、同ロードレース4位は文字通りの通過点。強靱な心身、明晰な頭脳、抜群の運動神経を併せ持つ18歳の女子高校生が5年後、夢の大舞台で世界の頂点に立つ可能性は充分だ。
 「最終目標は東京オリンピックで金メダルを獲ることです」。梶原はいささかもためらうことなく、キッパリと宣言した。

SPECIAL INTERVIEW
大門宏監督×福島晋一監督
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ
クネゴ、ボレが2枚看板
 大門宏監督率いるNIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザは、日本のNIPPOとイタリアのファルネーゼがメインスポンサーを務めるイタリア登録のプロコンチネンタルチームだ。欧州を主力舞台として活動を続けているが、日本で開催されるUCI国際ロードレースには必ず参戦し、毎年、その勇姿をファンに披露している。
 同チームは日本と欧州のロードレース界をつなぐ架け橋としての役割も担っており、2016年シーズンは4名の日本人選手がチームメンバーに加わって新たなスタートを切る。
 そのNIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザの2016年チーム体制で特筆すべきことは、福島晋一氏を第2監督として迎えることだ。福島氏は選手時代の2004年ツアー・オブ・ジャパンで個人総合優勝を達成したロードマンとして知られ、大門氏のもとで選手活動を続けてきたキャリアも持つ。
 注目の2016NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ――。大門、福島の両監督にインタビューした。

 激闘メモリアル
ロードレース・トラックレース・MTB・BMX・シクロクロス
日本列島をわかせた白熱のレースシーンを振り返る。
 熱走列島―。2015年も日本全国でアスリート達の熱き闘いが繰り広げられた。絶対王者の華麗なるパフォーマンス、ベテランの冷静沈着な走り、恐れを知らない新鋭の挑戦、生き残りをかけたチームvsチームのサバイバル戦。意地とプライドが激突したサイクリスト達の激闘は、北から南まで日本列島で繰り広げられた。
 白熱の2015年レースシーンを振り返った。

 緊急連載レポート
大注目! 自転車活用推進法案(Part1)
自転車の利活用を強力推進! 国・地方公共団体・公共交通関係者の責務を明記
 衆参合わせて80名以上の国会議員で構成する自転車活用推進議員連盟(会長・谷垣禎一自民党幹事長)が、自転車活用推進法案の国会提出を目指している。この法案は自転車の利活用を加速度的に進めるだけでなく、人々のライフスタイルや地域活性化、都市政策などにも大きな影響を与える。それほどの意味を持つ重要法案だ。自転車活用推進法案が成立し、施行されれば自転車ワールドが拡充・発展していくことは間違いない。
 BICYCLE21は自転車活用推進法案の概要、一般社会及び自転車界への影響、同法案をめぐる今後の動向などを連載で追っていく。


 Run for Tomorrow2016
明日へ走れ。
“強くなれる”冬のトレーニング Part-1
 冬を制する者は1年を制す。
 多くの選手や指導者がこう語ってきたように、シーズンオフである冬季のトレーニングでつくった“ベース”が、1年の調子や成績を左右するといっても過言ではない。
 そこでBICYCLE21は2016年1月号、2月号の2号にわたって、冬のトレーニング方法を総力特集する。
 Part.1の今号では、冬のトレーニングに精通する本誌連載コラムでおなじみの栗村修氏、高村精一氏の両氏に話をうかがった。
 また、冬のトレーニングを支えてくれるウエア、機材、サプリメントなどのグッズも合わせて紹介する。

 第21回全日本シクロクロス選手権大会
逆転劇と快勝劇。
タフな舞台で強者が勝ったCX日本一決定戦
 男子エリート:三つ巴の激闘制し、竹之内5連覇達成!
 女子エリート:CX新女王は19歳、坂口!
 長野県飯山市で行われた第21回全日本シクロクロス選手権大会。男子エリートは竹之内悠(Veranclassic - Ekoi)が5連覇を達成。女子エリートは19歳の坂口聖香(パナソニックレディース)が初の日本一に輝いた。U23は沢田時(TEAM BRIDGESTONE ANCHOR)、ジュニアは織田聖(Above Bike Store Cycle Club)がそれぞれ制した。


最新号コンテンツ
緊急連載レポート
大注目! 自転車活用推進法案 PART 1
国・地方公共団体・公共交通関係者の責務を明記
SPECIAL INTERVIEW
日本自転車競技界に出現した期待の超新星
梶原悠未
(筑波大学附属坂戸高校)
最終目標は東京オリンピックで金メダルを獲ることです
SPECIAL INTERVIEW
大門宏監督 vs 福島晋一(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ)
闘将福島晋一迎えて飛躍期すプロコンチ2年目のNIPPO
Run for Tomorrow 2016 明日へ走れ。PART 1
明日へ走れ。“強くなれる”冬のトレーニング
栗村修×冬のトレーニング
「己を知り、使える時間を知り、限界を知る!」
高村精一×冬のトレーニング
「冬はオフではない。シーズンインに向けてのトレーニング期間だ」
ラバネロ走行会
疲労を除去し、トレーニングの質を向上させる
「アスタビータ」
BICYCLE21 特選グッズ
パールイズミ/オージーケーカブト/アースブルー/Polar/GARMIN/Birzman/ミノウラ/Tannus/グロータック
激闘メモリアル2015
ロード/トラック/MTB/BMX/シクロクロス
日本列島をわかせた白熱のレースシーンを振り返る。
第21回全日本シクロクロス選手権大会
三つ巴の激闘制し、竹之内悠5連覇達成
新女王は19歳・坂口聖香
CYCLEMODE international
スペシャルトークショー
東大自転車競技部×栗村修

「なぜ東大自転車競技部から強豪選手が生まれるか!?」
BICYCLE21的自転車通勤のススメ Vol. 3
便利グッズで安全・安心ジテツーLIFE!
INTERVIEW
au損害保険 今瀬博哉常務
「補償内容の拡充、サービス強化に努めます」
MERIDA MIYATA CUP
悪天候でもオフロードを満喫!
SPECIAL INTERVIEW
興津螺旋 柿澤宏一社長
「剛性感、耐衝撃性能が違います」

注目のスポーツサイクル用チタン合金ボルト
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