SPECIAL INTERVIEW　新城幸也　Bboxブイグテレコム

　2009年シーズンで最も日本のロードレースファンをわかせた男と言えば別府史之と新城幸也の両選手であろう。とりわけ新城は独立プロチームのEQAからいきなりプロツアーチームに引き抜かれ、ツール・ド・フランス完走を果たしたシンデレラボーイで、その走りは大きな注目を集めることになった。
　本誌のインタビューに対し、新城はキッパリと明言した。「2009年はあくまでも第一歩です。2010年はツールのステージ優勝を狙います」
　クールではあるが、1年前と較べて格段に強さを増した眼光──。ユキヤはあっさりと、こともなげに日本人の誰も成し得なかった、いや考えもしなかった目標をクリアしてしまうかも知れない。 

　2010　レースシーン展望　第１弾
　激震必至　国内ロードレース界に大地殻変動が勃発する！

　激震!　2010年国内ロードレース界に大地殻変動が勃発する。
　2009年は別府、新城の両選手がツールで活躍してファンをわかせたが、その一方でエキップ・アサダが資金ショートであえなく崩壊、UCIチーム登録を断念する事態に追い込まれた。まさに明と暗が劇的に交錯した激動のシーズンだった。
　が、筋書きのないドラマはむしろ始まったばかり。エキップ・アサダが一大震源地となった地殻変動が生じ、各チームのダイナミックな戦力再編が展開される。意地と度胸のガチンコ対決。生き残り、勝ち残りをかけた真剣勝負。2010年国内ロードレース戦線が火を噴くことは間違いない。 

　緊急インタビュー　渦中の浅田顕監督を直撃

　エキップ・アサダ、2010年のUCIチームの登録を断念！　この衝撃的なニュースは11月16日、同チームの経営母体であるシクリズムジャポンによって発表された。欧州プロロードレースシーンで着実に地歩を固めつつあったエキップ・アサダだったが、やはりツール・ド・フランスへの道程は一筋縄ではいかなかった。
　高く険しい本場レーシング界の壁。慢性的な資金難──。日本期待の先駆者集団は遂に道半ばにして失速せざるを得ない状況に追い込まれることになった。が、総帥浅田顕氏の意気はいたって軒昂。本誌のインタビューに対し、「ツールへの挑戦は絶対に諦めない」と断言した。

　SPECIAL INTERVIEW　福島晋一

　男・シンイチはめげていなかった。いや、それどころか昂ぶる自らの気持ちを抑えることに懸命の様子であった。
　盟友浅田顕と袂を分かった福島晋一がエキップ・アサダを出て向かう先は韓国のクラブチーム錦山州（グムサンカウンティ）だ。2010年からUCIコンチネンタルチームに登録する同チームは福島を主将に据え、アジアツアーを主戦場として一気に活動の場を広げていく。
　闘将は必ずや韓国最強のチームを創り上げ、日本のレース会場にもどってくる！

　シリーズ　街と人と自転車と……６

　都会では自転車が実に便利な乗物であることをまたまた実感した。雨さえ降っていなければ言うことなし。
　ジングルベルが流れる年の瀬、花の銀座を自転車でグルグルと回遊した。銀座ってこんなに狭かったの、晴海ってこんなに近かったの、だ。
　それにしても隅田川に架かるかちどき橋は実に美しい。その重厚な雰囲気に改めて感動した。春夏秋冬、人が往来する橋にはドラマがある。

　別冊付録　風と語ろう　全国サイクルクラブチーム・フォトギャラリー

　1月号別冊付録「風と語ろう　全国サイクルクラブチーム・フォトギャラリー」では、全国のサイクルクラブチームの紹介を始め、2009年に行われたチームTTのハイライトシーン、チームウェアコレクション、表彰台ダイジェストなど、レース会場でのショットを多数掲載。
　また、本誌でおなじみ「栗村修の自在フォーラム＜特別編＞」「柿沼章の“爽やか　Q&A”＜特別編＞」、そして前回の別冊付録に引き続き「東海道五十七次スパイラルツーリングガイド＜後編＞」を収録しました。